独身の頃からずっと夢見ていた無痛分娩。
愛育病院で計画無痛分娩する予定で進めていた私が、当日になって緊急帝王切開になりました。
想像もしていなかったことが怒涛に訪れ、訳も分からないまま息子誕生。
本当にこれが現実に起こったの？と今でも思い出します。。。
緊急帝王切開のその後、入院中のお話です。
出産当日・術後
目覚め
肩をトントンと叩かれ、目を覚ますと女医が目の前にいた。
「お疲れさま！大変だったけど、赤ちゃん可愛いね！」
「帝王切開になったのは、お母さんのせいじゃないからね！」
・・・。
赤ちゃんには一目しか会えておらず、母親になった自覚がまだない私には、何の効果もない言葉だった。
そして、帝王切開になったのが私のせいだなんてこれっぽっちも考えなかった私には、え、何か励まされてるけど私のせいだったのか？？？と逆に考えさせられる言葉だった。
本当にさっきまでの出来事が現実のものなのか？
何か怖い夢でも見てたんじゃないか？
そんなことで頭の中はいっぱいで、お医者さんなんかより早く家族に会いたかった。
そこに、旦那が来てくれて涙がこぼれた。
怖かった～怖かったよ～（Ｔ＿Ｔ）
旦那が息子のムービーを見せてくれた。
動いてる、私の赤ちゃん。
旦那の腕に抱かれて、むにゃむにゃしてる。
か、可愛い・・・。
麻酔が効いてるから、お腹の痛みはない。
脚に血栓予防のポンプがつけられ、数秒ごとにプシューッってなる。マッサージ機みたいな感じ。
トイレに行けないので、尿の管が入れられてる。
これがなんてったって痛い・・・。
麻酔が切れてくる頃に、新しく麻酔を打たれた。
この麻酔が一番効いた。
何の痛みも無くなくなり、ペラペラ喋れた。
そしてめっちゃよく眠れた。
お隣さんがいた
カーテンの隣から話し声が聞こえた。
あ、もしかして昨日新生児室の前で話しかけた経産婦さん・・・？
と思い、カーテン越しに話しかけてみた。←産後ハイで図々しい
ら、やっぱりそうだった！！！！
私は昨日の時点で無痛分娩するって話してたので、何でここ（帝王切開した人が１日寝る部屋）にいるの？！とビックリされた。
ですよね、私が一番びっくりです。笑
夜中
脚が動かせなくて辛い・・・ポンプがかゆい・・・
寝がえりしたいけど、痛い・・・
尿の管が激痛・・・
強い麻酔してほしいけど、６時間くらい間隔開けないと出来ないって言われた・・・
背中の麻酔は自分でプッシュすれば追加できる仕様になってるけど、こちらもある程度間隔開けないと麻酔が出ないようになってるみたいで、全然意味ない・・・
体中痛くて、ずっとうなってました。
ナースコール押しまくり、あと何時間で麻酔打てますか？って泣いたり、ウザい患者だったと思う。笑
本当お隣の経産婦さんに申し訳なかったです。。。
が、その方本当に優しくて、カーテン越しに元気づけてくれたり、話し相手になってくれたり、、、同じ日に手術でよかった（泣）
術後翌日
恐怖の病室移動
朝、脚のポンプやら、尿の管を抜いてもらう。
ナース「はい、じゃあ部屋まで歩いてもらうから体起こしてね～」
え、正気ですか？
何でこんなスパルタなの（泣）
私昨日手術頑張ったんだよ？！優しくしてよ誰かぁぁぁぁああああ
と思いながら、何とかベッドから降りる・・・
が、気づいたらナースさんが「車いす持ってきてっ！！！」って叫んでて、３人に担がれながら車いすに乗せられ、頭を下げて脚を持ち上げたウィーリー状態で病室までダッシュで運ばれました。
なんか色々すみません、面倒な私っ★あはは
貧血がひどかったらしく、鉄剤出されましたよ。
帝王切開翌日から歩かせるアレ、本当廃止してほしい。
治りがいいからとか知らん。辛いねん。笑
術後初のおトイレ
「自分でトイレ行ってお小水出してね～」というこれまたスパルタの為、
点滴の棒を杖代わりに、トイレまで行く。
その前に、ベッドから起き上がるのが苦行。
あ、私ベッドから起き上がる度にこんなに腹筋使ってたんだ
と気づかされる程に、傷口が痛い。
リクライニングベッドを駆使して、なんとか這い上がる。
これから帝王切開をする人に伝えたい。
トイレ行きたいと思ってから行動するのでは遅すぎる。
行きたいと思う前に動き始めなければ、確実に漏らすことになる。
術後の動きの鈍さ、侮るべからず。
術後初のお小水は、膀胱がギューーーンと縮まる感じがした。
いたたたたた。
謎の頭痛
沢山歩いた方が治りが早いけど、自分に甘い私は病室のベッドで友達に出産報告のLINEをし、安静に過ごしていた。
携帯を充電しようと体を起こすと、頭が痛すぎる。
１、２分も体を起こしていられないくらい、かち割られるような痛み。
横になっていれば何も問題ない。
が、体を起こすとおきる。
ググってみると、髄液が漏れるとこのような状態になるらしい。
ブラッドパッチといって、自分の血液を背中のチューブから流す処置をすると良くなるというので、女医にやってもらった。
が、良くならない。
座薬を入れてもらい、安静にしていればなんとか大丈夫な状態。
赤ちゃんにはずっと新生児室に預けたまま会いに行けず・・・。
まだ一回も授乳しに行けてない不甲斐ない自分に泣けてきた。
ずっと泣いてたら、ナースさんが赤ちゃんを病室に連れてきてくれた。
本当はダメなんだけど・・・感謝！！！
夕食～就寝
部屋食でお粥が出た。
声が出そうなほど美味しかった。。。
こんな美味しいお粥を食べたのは初めて（Ｔ＿Ｔ）
愛育病院だから美味しいのか、出産頑張ったから美味しいのか。笑
座薬を入れてもらい、頭痛の痛み止めを飲み、点滴を人より500㏄多くしてもらってから就寝。
本当世話の焼ける患者だなっ★
産後ハイなのかなかなか寝られず、例の帝王切開経産婦さんとお話しながら眠りにつきました。
・まさかの病室が一緒だった
・４人部屋で２人きりの貸し切り状態
・同じ日に、同じ帝王切開で出産という頼もしい仲間
めちゃくちゃ面倒見のいい方で、私が座薬入れてほしいな・・・でも言いづらいな・・・って思ってるのとか察してくれて、ナースさんに頼んでくれたり、本当に感謝感謝です。
この方と同じ病室で本当に良かった！！！
神ってる病室でした。
終わりに
術後、先生から聞いたのですが私の赤ちゃんはへその緒が首に巻いていたらしいです。
だから、手を頭の上にやって「下から出られないよー」って私に教えてくれてたのかな？なんて思ったり。
帝王切開になって痛いことばかりだったけど、息子がヘルプサインを出してくれたおかげで、母子ともに何事もなく今健康に暮らせているんだと思います。
苦しい中ちゃんと教えてくれた息子には生まれる前から天才だなと伝えてやりたい。笑
そして、同室の経産婦さんには退院までずっとお世話になってました。
何も分からない赤ちゃんのことを教えてくれたり、お互いの馴れ初め話をしたり、消灯後にベッドの電気点けててもいいか？とか遠慮せずお互いに言いたいことを言える関係になってました。
本当にこの方が同室じゃなかったら、私の病院での思い出は暗いものになっていたかもしれません。
人生のうちのたった一週間だけど、絶対に忘れられない人です。
住んでいる場所がそんなに近くないので、産後会えてないですがこの御恩は一生忘れません！！！
個室がいいと思っていたけど、こういう出会いもあるんだなと思ったら2人目以降も大部屋でいいかもな～♪
あなたにとって出産の痛いことも、辛いことも、楽しいことも全てがいい思い出になりますように！！
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