保育園に通う息子の爪を切り忘れて私が泣いた話

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育児

育休が終わり、1歳の息子が保育園に通い始めて2ヶ月。うちの保育園は、毎週月曜日に子供たちの爪のチェックが入る。詳しく聞いたことはないので、どのような感じでチェックされるのかは知らん。けど、ちゃんと短く手入れされているかチェックされると分かっているので、今まで一度も週末の爪切りを忘れたことはなかった。切り忘れて先生に何か言われたらどうしよう…って。私はいつからこんなに心配性になったのか。

自分だけが息子の面倒を見ているときは良かった。爪を切り忘れたとて、私の太ももやほっぺがギザギザに傷つくだけだからだ。それはそれは、痛いのだけど。

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とある日曜日の夜(詳しくは、まさしくtoday)、いつも通り息子と共に寝落ちし、その10分後に旦那に体を揺すられて起きる。いっそ朝まで寝たい…毎回そう思うが、私の自由時間はこれからなので結局起きる。

さっきまでドサドサと布団を転げ回っていた息子は、隣りで寝息を立てている。あぁ、癒しの時間。。


寝落ちする前までは覚えていた爪切りのことは今やもう、これから食べる夕飯の酢豚で頭がいっぱいになりすっかり抜け落ちていた。酢豚酢豚酢豚お腹すいたぶぅ。

寝落ちするのは想定内、寝かしつけの前に作っておいた酢豚を温めなおし、旦那と共にいただきます。先ほどまで寝かけていた私の胃袋にガツンとカロリーを注入していく。夜はこれからだゼ!!!!

夕飯のあとは大人のたしなみ、パルムをぺろりと2本たいらげた。夏はアイスにかぎる。夜はこれからだゼ!!!!(再)


食事を作らなかった人が洗い物をするという暗黙の了解により、旦那が洗い物をしてくれている間私はすでにソファに横たわり一人の世界に入り込んでいた。その名も、YouTube。

韓国のオーディション番組にハマっており、昔の動画を漁って漁って字幕で観ているのだ。もっとやることないの?っていうコメントは受け付けない。


2時間ほどそんな無意味な時間を過ごして、旦那と来月の旅行について話し始めた。旦那がソファにくるときはもう寝る準備に入っているときだ。

23時過ぎに2人して布団に潜り込んだ。毎日の恒例行事、寝てる息子を愛でる時間。可愛い可愛い言いながら頭を撫でたり…うちの旦那は「たとえ息子氏が起きても、またほっときゃ寝るし別にいいじゃん?」って考えなので、寝てる息子をお構いなしにグニャグニャに触るのだ。そして、息子は予想通り眠りが浅くなり、ムニャムニャ言い出す。

息子が生後まもない頃、数時間おきに寝かしつけていた私としては、こいつ起こすなんて正気か?って感じなんだけれども、男の人ってみんなそうなんですかね。(多分違う)

そして、旦那が平然と言う。




「爪切るの忘れたね」

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うぉぉぉぉおおおおおおぉぉぉお!!!?

そうじゃん、爪切るんだった!!!寝落ちする前までは覚えてたのに!!!しくった〜まじか〜こんな揉みくちゃにした眠り浅いときに爪切りなんて無理ゲーやん…やってもたーーーー

旦那「明日でいいんじゃない?」

コイツ、簡単に言うな〜。明日が何の日か分かってるのか?爪チェックの日だぞ?

明日の朝なんて到底無理。起きてる時間に爪なんて切らせてもらえたことない。明日の夜だと爪チェックはすでに終わっている。てことは、先生に「すみません、爪切れなかったです…」って自己申告しないといけないということだ。


私はまだ諦めていなかった。数分経てば、また眠りが深くなるに違いない。それを狙って…私は寝室の壁に背をもたれ、そのときを静かに待った。

しかし、強敵である旦那が話しかけてくるではないか!!!!

「来月の旅行さ〜何時に出発しようかね?」




それ、今じゃなきゃあかん話か?私が静かに爪切りチャンスタイムを見計らっているのが分からないか?

その話はまた明日、先に寝ていいよと伝えてみたものの、旦那はこんな眠い時間に一人で爪切りチャンスタイムを待ち構えさせることに後ろめたさがあるのか、なかなか寝てくれない。
コロコロと寝返りをうち、シーツが擦れる音がする。
手持ち無沙汰で、指の骨をポキポキと鳴らす音がする。

爪切りチャンスタイムを待ち構えている身としては、そんな音さえも鬱陶しい。起きていることが余計なお世話なので、早く寝て欲しかった。


そろそろ爪切りチャンスきたか?と私がスタンバイする為に動くと、旦那がガバッと起き上がり、スマホのライトを用意し始めた。

その音でまた息子の眠りが浅くなる。爪切りチャンスタイム、くしくも終了。ありがた迷惑、どうもありがとう。


私はなかば諦めかけていた。このまま起きていたら明日の仕事中に眠くなってしまう…仕方ない、先生に爪切れませんでしたって言おう。ただそれだけのことではないか。

しかし、世の中の働くお母さんはちゃんと子供の爪を切って登園させているのだ。
私だけが出来ていないんだ。そう思うと、途端に自分がダメな母親に感じてきた。

そして、心の中で八つ当たり。
何で月曜日はいつも私が息子を送り届けるの?一番荷物多いし、昼寝布団にシーツかけてく手間もあるし、旦那だって月曜日行ってくれてもいいじゃん!!そんで、爪切れませんでしたテヘペロ!っていつもの明るさで謝ってくれればさ!!!いじゃん!!!(泣)

なんでさ!!!爪切り忘れて私だけこんなにモヤモヤが溜まらなきゃいけないの!!!同じ親なのに!!!爪切る日を覚えてるのも私で、爪切るのを忘れたら落ち込むのも私で、爪切り忘れましたって謝るのも私で!!!ってか、そもそもあなたが息子揉みくちゃにして眠り浅くしてなければチャチャっと爪切れて、こんなことにならなかったのに!!!…もう…




私はドスドスとリビングに爪切りを置きに行き、寝室へ戻り、横になった。そして、旦那にバレないよう息を殺し枕を濡らした。横から旦那が、怒ってる?って聞いてくる。

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…私は一体何で怒って、何故こんなに悲しいんだろう。爪を切るという重要任務を忘れてしまった私がいけないだけだ。いや、そもそもいけないことなのか?

伸びた爪で他の子を怪我させてしまったらいけない。食べ物が伸びた爪に入り込んで衛生的にいけない。

ただ、たった一日爪を切る日が延びたからって、本当にいけないのだろうか。私は何でこんなに爪切りにこだわっているのか。




そうだ、生理前だからだ。
ホルモンのバランスはたかが爪切りで、ここまで人を醜くさせるのである。怒っては落ち込み、落ち込んでは泣く。我ながら面倒である。



私は先生に謝ることを避けたかった。息子が他の子を怪我させることも、息子の為にも、一番は、私の精神衛生の為に、避けたかった。

一度置きに行った爪切りを再びリビングに取りに行き、このブログに気持ちを纏めながら、爪切りチャンスタイムを待ち構えている。時間にして、すでに1時。
旦那は横でガーガーといびきをかいている。先に寝ていいよと言ったのは私だが、あまりにも豪快なそれは私を余計に苛立たせた。しかし、息子がここ数分寝返りをうっていないという事実が苛立ちを少なからず抑えてくれた。

つまり、チャンスタイム到来!!!

私はスマホのライトを息子の顔に当たらないよう、かつ、指先はしっかり見えるようにセットした。

お願いだから起きないで…そう願いながら小さなハサミでパチパチと爪を切り始めた。

息子は深く眠っているようだ。しかし、細心の注意を払い息を止め、緊張により汗でビシャビシャに濡れた指で息子の可愛い指を摘む。

いける…!!!!私は確信した。

私の伸びた髪が息子の腕に触れてくすぐったさで起きないよう、無理な体勢をとりながらなんとか爪を切り終えた、1時18分。飛び散った爪は…ええい、そんなもの明日片付ければいい。

勝った。私はやり遂げたのだ。先生に謝りたくない一心で、やり遂げたのだ。これで私は明日もいい母親で保育園に行ける。

ここに戦友である爪切りの紹介を残しておくこととしよう。



よし、やり切った感動の涙で枕を濡らさぬよう早く目を閉じて眠ろう。おやすみ。

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育児
湘南在住★都内OLの子育て、時々旅行。

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